億兆安撫国威宣揚の御宸翰

Shadow Song 2021-06-06

Overview

億兆安撫国威宣揚の御宸翰(おくちょうあんぶこくいせんようのごしんかん)

明治天皇的即位诏书. 语言恳切, 字里行间之中暗藏锋芒, 堪比出师表的佳作. 中文社区之中没有找到任何翻译原文, 自己雇佣翻译公司进行了翻译. 也许有的人可以用到.

原文

(旧字は新字に直している箇所があります)

朕幼弱を以て俄(にわか)に大統を紹ぎ、爾来何を以て万国に対立し、列祖に事(つか)へ奉らんやと朝夕恐懼に堪ざる也。

密かに考るに中葉朝政衰えてより、武家権を専(ほしいまま)にし、表は朝廷を推尊して実は敬して是を遠け、億兆の父母として、絶て赤子の情を知ること能ざるやふ計りなし。遂に億兆の君たるも唯名のみに成り果、其が為に今日朝廷の尊重は古へに倍せしが如くにて、朝威は倍(ますます)衰え上下相離ること霄壤(しょうじょう)の如し。かかる形勢にて何を以て天下に君臨せんや。

今般朝政一新の時に膺(あた)り、天下億兆一人も其処を得ざる時は皆朕が罪なれば、今日の事、朕自身骨を労し心志を苦め、艱難の先に立、古(いにしえ)列祖の尽させ給ひし跡を履(ふ)み、治蹟を勤めてこそ始て天職を奉じて億兆の君たる所に背かざるべし。

往昔列祖万機を親(みずか)らし、不臣のものあれば、自ら将としてこれを征し玉ひ、朝廷の政(まつりごと)、総て簡易にして如此尊重ならざるゆへ君臣相親しみて上下相愛し、徳沢天下に洽(あまね)く国威海外に輝きしなり。

然るに近来宇内大に開け、各国四方に相雄飛するの時に当り、独(ひとり)我邦のみ世界の形勢にうとく、旧習を固守し、一新の効をはからず、朕徒(いたずら)に九重中に安居し、一日の安きを偸(ぬす)み、百年の憂を忘るるときは、遂に各国の凌侮(りょうぶ)を受け、上は列聖を辱め奉り、下は億兆を苦しめん事を恐る。

故に朕ここに百官諸侯と広く相誓ひ、列祖の御偉業を継承し、一身の艱難辛苦を問ず、親ら四方を経営し、汝億兆を安撫し、遂には万里の波濤を拓開し、国威を四方に宣布し、天下を富岳の安きに置かんことを欲す。

汝億兆旧来の陋習に慣れ、尊重のみを朝廷の事となし神州の危急をしらず、朕一たび足を挙げれば非常に驚き、種々の疑惑を生じ、万口紛紜(ふんうん)として朕が志をなさざらしむる時は、是朕をして君たる道を失はしむるのみならず、従て列祖の天下を失はしむる也。

汝億兆、能々(よくよく)朕が志を体認し、相率て私見を去り、公義を採り、朕が業を助て神州を保全し、列聖の神霊を慰し奉らしめば生前の幸甚ならん。

现代日语

 私は幼弱にして、思いがけず皇位を継ぎ、以来どのように諸外国に対処すれば祖先に忠実でいられるのか日夜思い悩んできた。
 中世に朝権が衰え、武家が権力を握って以来、表向きは朝廷を尊崇しても、実は敬して遠ざけられ、万民の父母として、赤子(民)の心を知ることもできなくなった。
 ただ名のみの存在となり、そのために今日、朝廷への尊崇は昔に勝っても、朝威は益々衰え、上下の隔たりは天と地のごとくである。  このような形勢で、私は何をもって天下に君臨すればよいのか。
 今や朝政一新の時にあたり、万民が各々ふさわしい境遇を得なければ、それはすべて私の罪である。
 私自身、骨身を惜しまず、努力を尽くし、艱難に立ち向かい、祖先の切り開いた足跡をたどり、よく国を治める努力を重ねてこそ、初めて天職を奉じて、万民の君主たる道を全うすることができよう。
   最近になり、世界は大いに開け、各国が四方に雄飛する時にあたり、我が国だけが世界の形勢にうとく、旧習に固執して、一新の効が実を結ばないでいる。
 私が御所にこもったまま安穏として過ごし、百年の憂いを忘れるならば、遂には各国の侮りを受け、祖先を辱め、万民を苦しめることになるのではないかと恐れる。
 それ故に、私はここに百官諸侯と誓って祖先の御偉業を継承し、一身の艱難辛苦を問わず、自ら四方に国を治め、万民を安心させ、遂には万里の波濤を開拓し、国威を四方に行き渡らせ、天下を富岳(富士山)のごとき安寧に導くことを望んでいる。

 天下万民よ、私の志を体得し、共に私見を去って、公儀を採り、私の仕事を助け、神州を安全に守って、祖先の神霊を慰められるならば、私にとってこれ以上の幸はない。
 

摘录

  • 故に朕ここに百官諸侯と広く相誓ひ、列祖の御偉業を継承し、一身の艱難辛苦を問ず、親ら四方を経営し、汝億兆を安撫し、遂には万里の波濤を拓開し、国威を四方に宣布し、天下を富岳の安きに置かんことを欲す。

    朕与百官诸侯相誓, 意欲继承列祖伟业, 不问一生艰难, 亲营四方, 安抚汝等亿​兆, 开拓万里波涛, 布国威于四方, 使天下如富岳(富士山)之安。

翻译

没有在互联网上找到任何中文或者英文的译本. 以下两个译本是根据日文白话文译本找翻译公司进行翻译的. 翻译公司也没有能力直接对诏书原文的古代日语进行翻译.

古文对照版

私は幼弱にして、思いがけず皇位を継ぎ、以来どのように諸外国に対処すれば祖先に忠実でいられるのか日夜思い悩んできた。 吾幼时意外继承王位,届时吾日思夜想甚久,如何和各国相处,才能忠于祖先。

中世に朝権が衰え、武家が権力を握って以来、表向きは朝廷を尊崇しても、実は敬して遠ざけられ、万民の父母として、赤子(民)の心を知ることもできなくなった。 自中世纪朝权衰落,武士掌权以来,即貌似尊重朝廷,实则敬而远之,作为万民之父母,连赤子(万民)之心也不得而闻。

ただ名のみの存在となり、そのために今日、朝廷への尊崇は昔に勝っても、朝威は益々衰え、上下の隔たりは天と地のごとくである。  このような形勢で、私は何をもって天下に君臨すればよいのか。 朝廷变得名存实亡,因此,朝廷的尊崇即使是胜于往日,但威望却是日渐衰落,上与下的距离如同隔着天地。在这般形势下,余应何为才能统治天下。

 今や朝政一新の時にあたり、万民が各々ふさわしい境遇を得なければ、それはすべて私の罪である。 今时正是朝政焕然一新的时期,如万民没有得到适当的安排,那皆是吾之罪过。

 私自身、骨身を惜しまず、努力を尽くし、艱難に立ち向かい、祖先の切り開いた足跡をたどり、よく国を治める努力を重ねてこそ、初めて天職を奉じて、万民の君主たる道を全うすることができよう。 只有吾不辞辛苦,竭尽全力,直面艰辛,追随祖先的脚步,努力治国,才能尽职尽责,走完君主之路。

最近になり、世界は大いに開け、各国が四方に雄飛する時にあたり、我が国だけが世界の形勢にうとく、旧習に固執して、一新の効が実を結ばないでいる。 新近,世界门户大开,恰各国在四面八方展翅雄飞之时,只有我国不谙国际形势,固守旧习,未能做出新的成果。

私が御所にこもったまま安穏として過ごし、百年の憂いを忘れるならば、遂には各国の侮りを受け、祖先を辱め、万民を苦しめることになるのではないかと恐れる。 如果我留在皇宫,安稳度日,将百年之忧抛于脑后,吾恐最终会被各个国家所鄙视、有辱祖先,并让万民遭受苦难。

 それ故に、私はここに百官諸侯と誓って祖先の御偉業を継承し、一身の艱難辛苦を問わず、自ら四方に国を治め、万民を安心させ、遂には万里の波濤を開拓し、国威を四方に行き渡らせ、天下を富岳(富士山)のごとき安寧に導くことを望んでいる。 所以,吾在这里向各位诸候百官发誓,吾要继承先人的丰功伟绩,不畏艰难困苦,以一己之力全面治国,让万民安心,愿最终能开创万里波涛、国威四通八达、世人如富岳(富士山)一般平和。

 天下万民よ、私の志を体得し、共に私見を去って、公儀を採り、私の仕事を助け、神州を安全に守って、祖先の神霊を慰められるならば、私にとってこれ以上の幸はない。 天下的万民啊,若能领会我的志向,摒除私欲,以公德之心,助我功业,保神州平安,安抚先人之灵魂,便是我最大的福份。

现代文对照版

私は幼弱にして、思いがけず皇位を継ぎ、以来どのように諸外国に対処すれば祖先に忠実でいられるのか日夜思い悩んできた。 小时候我意外地继承了王位,从那时起我就一直在日思夜想,如何和各国相处,才能忠于祖先。

中世に朝権が衰え、武家が権力を握って以来、表向きは朝廷を尊崇しても、実は敬して遠ざけられ、万民の父母として、赤子(民)の心を知ることもできなくなった。 自从中世纪朝权衰落,武士掌权以来,即使表面上尊重朝廷,实际上是敬而远之,作为万民之父母,连赤子(万民)之心也不得而知了。

ただ名のみの存在となり、そのために今日、朝廷への尊崇は昔に勝っても、朝威は益々衰え、上下の隔たりは天と地のごとくである。  このような形勢で、私は何をもって天下に君臨すればよいのか。 朝廷变得名存实亡,因此,朝廷的尊崇即使是胜于往日,但威望却是日渐衰落,上与下的距离如同隔着天地。在这般形势下,我该怎么做才能统治天下。

 今や朝政一新の時にあたり、万民が各々ふさわしい境遇を得なければ、それはすべて私の罪である。 现在正是朝政焕然一新的时期,如果万民没有得到适当的安排,那都是我的罪过。

 私自身、骨身を惜しまず、努力を尽くし、艱難に立ち向かい、祖先の切り開いた足跡をたどり、よく国を治める努力を重ねてこそ、初めて天職を奉じて、万民の君主たる道を全うすることができよう。 只有我自己不辞辛苦,竭尽全力,直面艰辛,追随祖先的脚步,努力治国,才能尽职尽责,走完君主之路。

最近になり、世界は大いに開け、各国が四方に雄飛する時にあたり、我が国だけが世界の形勢にうとく、旧習に固執して、一新の効が実を結ばないでいる。 最近,世界门户大开,当各个国家在四面八方展翅雄飞的时候,只有我国不谙国际形势,固守旧习,未能做出新的成果。

私が御所にこもったまま安穏として過ごし、百年の憂いを忘れるならば、遂には各国の侮りを受け、祖先を辱め、万民を苦しめることになるのではないかと恐れる。 如果我留在皇宫,安稳度日,将百年之忧抛于脑后,我恐怕最终会被各个国家所鄙视、有辱祖先,并让万民遭受苦难。

 それ故に、私はここに百官諸侯と誓って祖先の御偉業を継承し、一身の艱難辛苦を問わず、自ら四方に国を治め、万民を安心させ、遂には万里の波濤を開拓し、国威を四方に行き渡らせ、天下を富岳(富士山)のごとき安寧に導くことを望んでいる。 所以,我在这里向各位诸候百官发誓,我要继承先人的丰功伟绩,不畏艰难困苦,以一己之力全面治国,让万民安心,愿最终能开创万里波涛、国威四通八达、世人如富岳(富士山)一般平和。

 天下万民よ、私の志を体得し、共に私見を去って、公儀を採り、私の仕事を助け、神州を安全に守って、祖先の神霊を慰められるならば、私にとってこれ以上の幸はない。 天下的万民啊,若能领会我的志向,摒除私欲,以公德之心,助我功业,保神州平安,安抚先人之灵魂,便是我最大的福份。

Reference